家庭での血圧測定のポイントを服薬指導するための指導せん

こちらの指導せんは薬局薬剤師が文献等の情報を基に執筆・監修しています。

指導せん

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※指導せんは4枚セットです。印刷する場合、A4用紙が適切です。

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指導せんの説明

上腕タイプの血圧計で、朝夜に測定する

 手首血圧計は、手首の動脈の圧迫がうまくできず、不正確になることがあるので、上腕タイプの血圧計で測定するべきである。朝は、起床後1時間以内に・排尿後・薬や朝食を食べる前に測定する。夜は、寝る前に・排尿後に測定する。別に、医師より測定するタイミングの指示がある時は、それに従う。

薬歴・服薬指導計画例1

P:血圧は上腕血圧計を用いて、朝(起床時・排尿後・朝食前)、夜(寝る前・排尿後)に測定すると説明。

N :血圧は朝夜に測定しているか?

測定時の室内環境など

 測定前に、飲酒・喫煙・カフェインを摂取すると、血圧が上下する恐れがあるので避ける。室内温度は適温が理想であり、冬場は暖房の効いていない部屋で測定すると、通常よりも高くなる恐れがあるので気を付ける。会話をしない状況で、背もたれつきの椅子に足を組まず座り、リラックスして1〜2分の安静後に測定する。

薬歴・服薬指導計画例2

P:血圧を測定する前に飲酒・喫煙・カフェインの摂取をしたり、寒い室内で測定すると、血圧が正しく測れない恐れがあると説明。

N :就寝前の飲酒・喫煙・カフェインの摂取状況の確認。

測定時に気を付けること

 原則として、利き手の反対側での測定を推奨する。カフは素肌(下着OK)で、心臓の高さ、手のひらは上にして測定する。2回測定して、平均をだし血圧手帳などに記録する。通常、血圧は起床時に高く、睡眠前に低くなるが、測定した血圧に一喜一憂せず、ありのままの測定値を記録することが大切である。

薬歴・服薬指導計画例3

P:測定時の環境や状況により、一時的に血圧が上がることはあるが、ありのままの血圧を記録することが大切であると説明。

N :血圧手帳の確認。

参考文献

高血圧診療ガイドライン2019 血圧測定と臨床評価より引用

追記情報

 患者から血圧を聞いた時は、薬剤師の考えだけで安易に言及しないことが大切である。患者個々に設定されている血圧の目標値を把握しなければいけない。

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