指導せん
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※指導せんは4枚セットです。印刷する場合、A4用紙が適切です。
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指導せんの説明
・ウェアリング・オフとは?
レボドパ製剤を長期間服用していると、効果の持続時間が少しずつ短くなってくる。これは、治療開始初期は脳内のドパミン神経に保存されて徐々に使用されていたレボドパ製剤が、パーキンソン病の進行に伴いドパミン神経が減少して保存しにくくなるためである。そのため薬が効いていない時間帯がでてきて、これをウェアリング・オフと言う。
P:レボドパ製剤の効果時間は症状の進行に伴い短くなることがあるので、決められた回数を超えて服用しないよう説明。
N :ウェアリング・オフの有無。
・発現頻度、性差、好発年齢など
薬物治療開始から5年間で約43%の患者にウェアリング・オフが見られる。男女で言えば、女性の方が危険因子となる。また、治療初期のレボドパ投与量が多いほど、さらに治療開始年齢が若いほど、ウェアリング・オフの発現頻度は高くなる。例として、60歳未満では64%、60〜79歳未満では41%、80歳以上では11%に認められる。
P:薬の効果が途切れる時間があれば、その時間帯、状況などをメモするよう説明。
N :ウェアリング・オフの発現状況。
・ウェアリング・オフの改善方法
パーキンソン病治療薬の服用量や服用時点の変更、またはCOMT阻害薬などの併用で改善することが多い。ウェアリング・オフを改善するには、日中のどの時間帯で薬が効いていないか正確に把握する必要がある。薬が効きすぎている時間帯(ジスキネジア)と薬が切れる時間帯(ウェアリング・オフ)を患者が日記をつけるなど、積極的に薬物治療に参加してもらうことが大切である。
P:◯◯(薬品名)は、ウェアリング・オフを改善するために処方されていると説明。
N :ウェアリング・オフの改善状況。
参考文献
・パーキンソン病診療ガイドライン2018 運動症状の治療より引用
追記情報
パーキンソン病治療薬が良く分からない薬剤師は、本書とダウンロード特典である「パーキンソン病治療薬の一覧」を参考にすると良い。
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